総合外科は医学部学生さんとどのような勉強をしていますか?

次の3つの点について学内外の病院をフィールドとして、学生さんと一緒に勉強しています。①外科的common diseaseの診療、②臓器横断的な外科総論、③医療制度と地域連携システムについてです。実際には、3年生とは総合外科学講義および地域の診療所でのシャドウイング、4年生とは研究室配属、5年生とは地域の病院での滞在型実習で一緒に勉強しています。さらに6年生には選択学生に対するマンツーマンのPBL (Problem-based learning) 形式の講義と地域中核病院での総合外科実習を行っています。とくに、総合外科の特徴は、学外の地域基幹病院をフィールドとして総合的な外科を学んでいただくことです。地域外科医療の醍醐味を感じていただきたいと思います。

総合外科には入局できるのですか?

もちろん、入局は可能です。外科専門医取得に対して、学外施設での研修を主体にキャリアアップしていただきます。また、ご希望に応じて臓器別診療科での大学研修も可能です。また、外科専門医取得後、サブスペシャリテイを希望する場合には、臓器別診療科への転局も可能です。地域での外科診療のやりがいと面白さを感じてもらいたいと思います。

総合外科の医師は具体的にどんなことをしているのですか?

大学では、教育・研究・診療を行っています。教育に関しましては、前述しましたQ1のように行っています。研究については、大分県の外科診療の現状と課題について、診療、外科医の労働環境と満足度、地域における外科教育の実態など様々な角度から検討しています。診療のフィールドの主体は地域での病院ですが、大学では、当大学の消化器・小児外科学講座(猪股雅史先生主宰)のメンバーと共に消化器外科手術の必要な患者さんを担当し診療を行っています。

総合外科での専門医研修のプログラムはどうなっていますか?

総合外科の役割は、専門医制度の一環であります「総合的外科医(外科専門医)」の育成を円滑に行うことです。専門医研修として、当大学の呼吸器・乳腺外科学講座(杉尾賢二先生主宰)、心臓血管外科学講座(宮本伸二先生主宰)、消化器・小児外科学講座(猪股雅史先生主宰)とともに大分大学外科研修プログラムを作成しました。このプログラムに沿って、研修を行います。臓器別診療科とともに、満足のいく総合的外科医のための研修を行える環境づくりをしたいと思います。

関連病院はどんなところがありますか?

別ページのように大分県を中心に多くの関連病院があります。外科専門医取得に向けて学外をフィールドとして地域中核病院での臨床経験を積むことができます。

大分での医療を考えている先生へ

大分の病院で働きたいのですが、どうしたらよいですか?

まずは下記連絡先まで連絡をください。ご相談に対応したいと存じます。

総合外科・地域連携学講座
地域医療学センター(外科分野)准教授
卒後臨床研修センター 副センター長
上田 貴威

TEL:097-586-6306
FAX:097-586-6307

大分で働くためには、どこかの医局に属す必要がありますか?

原則、医局に属す必要はありません。医局に属さずに働いている医師もたくさんいますが、大分県では医師派遣に対して医局の役割は大きいものと思います。もちろん必要と感じた時に、入局することも可能です。総合外科は、総合診療・総合内科学講座(宮崎英士先生主宰)とともに地域医療学センターを併任しており、大分県からの委託事業である地域医療支援センターとしての役割も担っています。そのため、地域の病院の窓口となることも可能です。ご希望のある先生は是非、連絡ください!

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